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鷲田清一『〈弱さ〉のちから ーホスピタブルな光景ー』
¥1,100
「そこに居てくれること」で救われるのは誰か? ケアにあたるひとが、ケアを必要としているひとに、逆にときにより深くケアされ返す反転が《ホスピタブルな光景》には起きている。 看護、ダンスセラピー、グループホーム、小学校、ゲイバー。 斯界の第一人者が反転の意味を追い、ケアの現場に立つ13人へのフィールドワークをとおしてケア関係の本質に迫った、臨床哲学のこころみ。
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久石ソナ『サウンドスケープに飛び乗って』※新本
¥1,870
海の向こう風の休まる土地からの手振れのような写真が届く 吉田さん来てないけれど元気かな無邪気なくせ毛に悩んでないかな 君は表情をぼかしながら私の記憶にとどまってきっと居心地がいいのだろう ビル風で罵れよ秋 取り留めのない話題なら持っているんだ 故郷には届かぬ台風この街を通過しのちに夏を知らせる
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島津冬樹『段ボールはたからもの 偶然のアップサイクル』※新本
¥1,540
不要なものから大切なものへ。世界の街角で捨てられた段ボールを拾い集め、かわいくてかっこいい財布をつくる。地球が悲鳴を上げている今、わたしにもできるアップサイクルのヒントがここに。 段ボールは世界を見、空気を吸い、わたしたちの元へやってくる。よく観察すると、その“あしあと"から国特有の経済、文化、人が見えてくる。スラスラ読める。だけど深くて、面白い。 9年間の世界を巡る段ボール探しの冒険。
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しいねはるか『未知を放つ』※新本
¥1,500
SOLD OUT
”普通”に迎合しようとしてみても、心身がついてこない。 既成の概念にとらわれず、未知に自己を放ってみると、いびつな欠点は生きるためのギフトに変化していった。 『未知を放つ』は、コンプレックスを煮詰めた著者による生活の奮闘記であり、ちいさな実験の記録であり、愛とユーモアと脇汗が染み込んだノンフィクションエッセイ。
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アマゾン資料館 監修/山口吉彦 文/山本康平 写真『アマゾンの民具』※新本
¥3,080
仮面、頭飾り、籠など、南米アマゾンの先住民たちの暮らしの日常から生まれた民具約120点をカラー掲載。 アマゾンの歴史文化の国際理解と国際交流に寄与した、元アマゾン民族館の館長で文化人類学者の山口吉彦氏が、1970年代より収集した2万点超のコレクションから厳選して紹介。
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高遠弘美 編『欧米の隅々 市河晴子紀行文集』※新本
¥2,420
渋沢栄一の孫にして、稀代の文章家であった市河晴子。 その代表的著作である『欧米の隅々』(1933)『米国の旅・日本の旅』(1940)から一部を精選。注・解説・年譜・著作目録等を付す。 編者は、フランス文学者にして、プルースト『失われた時を求めて』個人全訳刊行中の高遠弘美。 激動の世界を巡ったひとりの女性の、弾むような、いきいきとした旅の記録。
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小津夜景/須藤岳史『なしのたわむれ 古典と古楽をめぐる手紙』※新本
¥1,980
古典と古楽は、いつだって新しい―― フランス・ニース在住の俳人と、オランダ・ハーグ在住の古楽器奏者による、言葉と音への親愛と懐疑に満ちた24の往復書簡。文芸と音楽、地中海と北海、断片と物語との、あざやかな響きあい。 人気ウェブ連載を書籍化。
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堀静香『せいいっぱいの悪口』※新本
¥1,870
今日生きていることも、昨日生きていたことも全部本当。明日生きたいことも本当。今がすべてで、いやそんなはずはない。適当で怠惰であなたが好きで、自分がずっと許せない。事故が怖い。病気が怖い。何が起こるか分からないから五年後が怖い。二十年後はもっと怖い。今がずっといい。でも今が信じられない。なのに、今しかない。晴れていて、風が強くて、花粉がすごい。くしゃみが出る。(本文より) 詩人・堀静香による、生活の記録。 ほかの誰でもないわたしが今生きていることの、まるごとすべて。
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安西水丸『完全版 普通の人』※新本
¥1,650
SOLD OUT
1989年刊行の『普通の人』(JICC出版局)、1993年刊行の『平成版 普通の人』(南風社)に これまで書籍未収録だった雑誌読切の「最初の普通の人」を加えた完全版として堂々復刊! 日常スペクタクル巨編 古今東西、老若男女。時代は変われど、人は変わらず。 稀代のイラストレーター・安西水丸が贈る普通の人のおかしな日常記。 円満家庭の主人。軽薄な会社員。眠る女とミステリ作家。かわいい名前の妻を持つ養豚家。 毒づく全身ブランド男。育児不和の夫婦。過大な自己評価の編集者。愛の不在に揺れる女。刀剣で鍛える親父の娘―ほか。 鋭い観察眼(ナイフ)が切り取るフツーの光景。 そう、これは今を生きる、私やあなたのお話です。 解説:村上春樹 『普通の人を褒める』(1993年南風社『平成版 普通の人』解説を再録)
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杜昌彦『GONZO』※新本
¥2,200
姫川尊の噂をするとき、わたしたちが浮かべる表情は、決まって揶揄であり蔑みだった…… 頭のおかしい嘘つきおばさんが語る、ばかばかしくも切実なZ級BLアクション!
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杜昌彦『ぼっちの帝国』※新本
¥2,860
「正しさ」の押しつけは、もういらない。 28歳にして無職になった明日香。彼氏のはずの年下男にはほかに彼女がいて、アパートは取り壊され帰る場所もない。ひょんなことから昭和モダン建築アパートの住み込み管理人となった明日香だが……。 笑いあり涙ありアクションあり、殺人事件からカーチェイスまで全部入り。 生きづらさを抱えるすべてのひとに贈る、爆笑と鬱の恋愛エンターテインメント小説!
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くみた柑『行き先はきくな』※新本
¥1,584
エリはただ、目的地を一駅間違えただけだった。乗車時間でいえばわずか二分。たかだか一駅分の距離が、果てしなく遠い― なんでやの~? 真夏の深夜に繰り広げられる、四時間半のロードムービー! ダジャレあり! 笑いあり! ダジャレあり! ダジャレあり!! (涙はないの?) エリは菊名にたどり着くことができるのか!? ※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は実在のものとは関係有馬温泉。
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松任谷正隆『おじさんはどう生きるか』※新本
¥1,650
ピンチばかりの毎日に。 夫婦の冷戦、うす毛問題、時代とのズレ……迷える日常が楽しく化ける。何度もの赤っ恥体験の末、今こそ綴る “意地を張らずに生きる" ヒントが満載。 ジェーン・スーさんとのナルホド! 対談収録
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神里雄大『越えていく人 南米、日系の若者をたずねて』※新本
¥1,980
沖縄からペルーへ移住した先祖を持ち、首都リマで生まれた演出家。 二〇年ぶりに訪れた生まれ故郷で、沖縄系日系人の祭りに参加する。 —自分もここで日系人として育っていたかもしれない。 かつて多くの日本人が南米へ渡った。 その子孫にあたる若者たちの話を聞きたい。 ペルー、アルゼンチン、パラグアイ、ブラジル、ボリビア。 彼らをたずねる旅が始まった。
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レベッカ・ソルニット/訳 ハーン小路恭子『わたしたちが沈黙させられるいくつかの問い』※新本
¥2,420
「ご結婚は」「?ご主人は」「?奥さまは」「?お子さんは」……。 わたしたちはいつも、無数の問いにさらされ、黙らされてきた。 でもいまや、何かが変わりはじめた。 近年のフェミニズムの大きな動きのなかで綴られた、沈黙と声をあげることをめぐるエッセイ集。 #MeTooの世界的なうねりを準備した傑作『説教したがる男たち』につづく、ソルニット節の真骨頂! 男と女をめぐるいびつな権力構造をあばき、辛辣に、ときにユーモラスに、すべてのひとに力を与える傑作エッセイ。 ブレイディみかこさん推薦、待望の翻訳刊行
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さく フランクビバ/やく アサダワタル・まきおはるき『ながいながいみち』※新本
¥1,980
海の近くの道に沿って街を横切り、郊外を抜けて自転車が走る。 厳選された色数で表現された風景と、テキストのデザインワークが生んだ疾走感。 子どもが読めば、小さな冒険への勇気が湧き、大人が手に取れば懐かしいあの日を思い出す。 ※切り抜いてあそべるカードと収納ポケットの付録付き! ※黄色い道の部分は光沢のある特殊印刷を使用。表紙から本文、裏表紙まで、一筆書きのように道がつながっています。
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見田宗介『まなざしの地獄』※新本
¥1,375
日本中を震撼させた連続射殺事件を手がかりに、60~70年代の日本社会の階級構造と、それを支える個人の生の実存的意味を浮き彫りにした名論考を復刊。 最近の事件を考える上でも示唆に富む現代社会論必携の書。 解説・大澤真幸
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内山節『ローカリズム原論 ー新しい共同体をデザインする』※新本
¥1,980
地域とは何か、コミュニティ、共同体とは何か、これからの社会のかたちをどこに求めるべきなのか、そしてその背景にはどんな哲学、思想をつくりだす必要があるのか。 それは震災後の復興を考えていく作業でもあり、同時に、いきづまった現代社会をいかに変えていったらよいのかについての考察。
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松田青子『男の子になりたかった女の子になりたかった女の子』※新本
¥1,650
「私の生理ってきれいだったんだ」 『おばちゃんたちのいるところ』が世界中で大反響の松田青子が贈る、はりつめた毎日に魔法をかける最新短編集。 コロナ禍で子どもを連れて逃げた母親、つねに真っ赤なアイシャドウをつけて働く中年女性、いつまでも“身を固めない" 娘の隠れた才能……あなたを救う“非常口"はここ。
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『看板建築 昭和の商店と暮らし』※新本
¥2,090
昭和レトロの味な建築「看板建築」の物件を撮りおろし&貴重なフィルム写真で大解剖! 現存する看板建築店舗10件へのインタビュー取材、失われた看板建築アーカイブから、懐かしい昭和の暮らしを見て・読んで・楽しむビジュアルブック。 建築家の藤森照信氏らが命名した、店舗兼住宅の一形式。その多くは関東大震災後の復興期に現れた木造建ての建物で、その正面だけを銅板やモルタル、タイルなどの素材で覆い、装飾した商店建築(町家)のことをいう。 建築家の手によらない自由奔放で愛らしいデザインが今なお人気が高い。
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『復興建築 モダン東京をたどる建物と暮らし』※新本
¥2,090
関東大震災後、現代の東京の骨格をつくった「帝都復興計画」と、未曾有の災害から人々が奮起し、建てられた「復興建築」を通して、近代東京の成り立ち、人々の暮らしをたどります。
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木村哲也『宮本常一を旅する』※新本
¥2,200
日本中を歩いた民俗学者宮本常一が歩いた場所を訪れ、関係者に会い、宮本の業績を捉え直しつつ、その場の今を考える民俗紀行。
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小坂井大輔『平和園に帰ろうよ』※新本
¥1,870
一発ずつだったビンタが私から二発になって 進む左へ 持ちあげたグラスの底におしぼりの袋がついてる愛欲は死ね
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木下侑介『君が走っていったんだろう』※新本
¥1,870
長距離走とブルーハーツ、ハイロウズ、クロマニヨンズの音楽を愛している著者の歌集。 海だってあなたが言えばそうだろう涙と言えばそうなんだろう 雨に会うそのためだけに作られた傘を広げて君を待ってる ──── 終わらない夏の午後のきらめきが、そのままここにある。 眩しすぎるぜ、ロックンロール! ────真島昌利(ザ・クロマニヨンズ)