-
カール・ローズ/中野剛志 解説/庭田よう子 訳『WOKE CAPITALISM 「意識高い系」資本主義が民主主義を滅ぼす』※新本
¥2,640
近年「WOKE」という言葉がよく使われている。 「wake=目を覚ます」という動詞から派生したこの言葉は「社会正義」を実践しようとする人びとの合言葉になっている。 たとえば、一般消費者向け企業が、気候変動、銃規制、人種平等、LGBTQなど性的平等、性的暴力廃絶などに参加する様子は「Woke Capitalism」と呼ばれる。 Woke Capitalismの実践で成功した企業は「社会正義」に取り組むことで、株主価値向上にも顧客の開拓・維持にもつながる。 一方で、リベラルなWokeの実践は保守層の反動を煽り、その反動による投票行動で政治は企業に優しい保守党に委ねられる。トランプ現象はその象徴だ。あまつさえ伝統的に企業に優しい保守党派により減税にも与れる。「Woke」を糧にしたキャピタリズムというわけだ。 ある意味で企業にとっては無敵である。ただし、社会には深刻な分断がもたらされ固定化し、民主主義が破壊されることにもつながってしまう。 「WOKE」という切り口で、企業が社会問題に取り組むことそのものが本音レベルで利益に直結する現代資本主義の構造と裏側を読み解く、オリジナルかつユニークな論考。
-
内山節『資本主義を乗り越える』※新本
¥1,210
際限なく利潤を追求する資本主義経済が暴力的に台頭し、今日の荒廃した世界をつくりだしている。 そもそも資本主義とはどのような経済なのか。 それは伝統的な経済とどう違うのか。 農業や共同体と資本主義の関係は? これらを平明に解き明かしたうえで、おカネに振り回されない、自然や共同体とともにある経済のかたちを構想する。その蓄積を一番もっているのは、農業だ。 自然と人間の関係、労働や共同体をめぐる独自の思想を構築してきた哲学者・内山節が、2018年2月に開催された「東北農家の二月セミナー」にて語った新しい経済論。
-
木村真樹『はじめよう、お金の地産地消』※新本
¥1,760
SOLD OUT
子育て、介護、環境… 地域づくりに取り組む人を、みんなで応援する仕組みをつくろう。 「地域のお金を地域で生かす」 わたしの暮らすまちで、 わたしの子や孫がずっと、 暮らしていけるように。
-
エリック・A・ポズナー 他『RADICAL MARKET 脱・私有財産の世紀』※新本
¥3,520
資本主義と民主主義の未来を描く。 過激で根本的な改革の書。