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森岡正博『人生哲学を哲学する』※新本
¥1,980
哲学者が右往左往しながら思索する、前代未聞の人生相談。 人生相談は人間とは何か?という真理につながる扉。その場しのぎの〈処方箋〉から全力で遠ざかり、正解のない世界へ誘う哲学エッセイ。 哲学カフェ、学校授業でとりあげられた話題連載を書籍化! 悩んだとき、「哲学」したいときに出会いたい本&映画のガイドつき。
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松村圭一郎『旋回する人類学』※新本
¥1,650
文化人類学ってどんな学問? 黎明期の先駆者たちから、ラトゥール、インゴルド、グレーバーまで。 繰り返されてきたパラダイム・シフト(=転回)と研究者たちの「格闘」の跡をたどり、現在地を探る。 6つのテーマ(人間の差異、他者理解、経済行動、秩序、自然と宗教、病と医療)を取り上げ、 ぐるぐるめぐり歩きながら考える、文化人類学の新しい入門書。
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松村圭一郎『くらしのアナキズム』※新本
¥1,980
国家は何のためにあるのか? ほんとうに必要なのか? 「国家なき社会」は絶望ではない。 希望と可能性を孕んでいる。 よりよく生きるきっかけとなる、 〈問い〉と〈技法〉を 人類学の視点からさぐる。 本書でとりあげる「人類学者によるアナキズム論」とは… ・国家がなくても無秩序にならない方法をとる ・常識だと思い込んでいることを、本当にそうなのか? と問い直す ・身の回りの問題を自分たちで解決するには何が必要かを考える アナキズム=無政府主義という捉え方を覆す、画期的論考!
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戸谷洋志『SNSの哲学ーリアルとオンラインのあいだ』※新本
¥1,540
10代の生活にすっかり溶け込んでいるSNSの利用をめぐるさまざまな現象――「ファボ」「黒歴史」「#MeToo運動」など――を哲学の視点から捉え直し、この世界と自分自身への新しい視点を提供する。若い読者に「物事を哲学によって考える」ことの面白さと大切さを実践的に示す一冊。
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頭木弘樹『自分疲れーココロとカラダのあいだ』※新本
¥1,540
難病の実体験に基づいたユニークな文学紹介活動を展開している著者が、 「自分自身でいることに疲れを感じる」「自分自身なのになぜかなじめない」 といった「違和感」を出発点にして、文学や漫画、映画など多彩なジャンルの作品を取り上げながら、心と体の関係性について考察していく。 読者が「私だけの心と体」への理解を深める一助となる一冊。
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杉原白秋『考えない論』※古本※帯有り
¥770
考えてないか!? 悩んでないか!? 心配・不安の思考ループが、アッという間に止まり、八方塞がりを打開するアイデアが溢れだす方法があります。ロジカルシンキングの180度、逆を行く、全く新しい発想法です。 人生を豊かに、機嫌よく――生きるにはどうしたらいいか、若き著者が真摯に考え、脳科学や仏教、武道、時間論にまで触れながら、その方法について模索していくエッセイ。 ときに楽しく、ときに深く考えさせられる本文の中で問われる、『考えない』という方法。 おもえば、「考えない」ということは実はとても難しい。 そのくらい、現代人は「思考」に侵されているといえるのではないだろうか。 ところが、発想を180°変えて、「考えることを休んで」みると、八歩塞がりだった問題に糸口が見えてくるのです。 これまで思いもしなかった、着想や出来事に出合え、その結果、日々、機嫌よく毎日が過ごせる。『考える事を休んでみる』技術がある。選択肢がある。 ――同じ人生なら、機嫌よく、生きていこう。 そんな気にさせてくれる、優しくて、ちょっと可笑しい本。
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赤坂憲雄/藤原辰史『言葉をもみほぐす』※新本
¥1,980
民俗学・歴史学という各々の専門分野からの越境を厭わず、知力をふり絞り、引き裂かれながら現実に向き合う二人。 同時代を生きてあることの歓びを感じながら、言葉を揉み、解し、思索を交わした、二〇一九年から二〇年にかけての往復書簡を、銀板写真(ダゲレオタイプ)とともに書籍化。この期に及んでなおも言葉の力を信じて。 写真=新井卓
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高村友也『存在消滅ー死の恐怖をめぐる哲学エッセイ』※新本
¥1,980
SOLD OUT
誰も死について本当のことを言おうとしない―。 「永遠の無」の恐怖について、小屋暮らし、仕事、旅、宗教、孤独、文明といったテーマを交え、独特の視点で綴ったエッセイ集。
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若松英輔『不滅の哲学 池田晶子』※新本
¥1,870
「いのち」によって支えられている今を深く味わう。 そのときはじめて、私たちは深い安堵に包まれる、と池田晶子はいうんだ。 『14歳の哲学』をはじめ多くの傑作を遺した孤高の哲学者、池田晶子。 彼女が考え抜いたものとは何だったのか。 その核心を読み解いた名著『池田晶子 不滅の哲学』(トランスビュー版)に書き下ろしの一篇「不滅の哲学」を加えた増補新版。
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山折哲雄『往生の極意』※バーゲンブック※新本
¥880
死の影が色濃い現代社会にあって、碩学が語る往生の作法 「あなたは、何を頼りに、死にますか」 ・西行、親鸞、良寛、宮沢賢治など、多くの先達の死に方と死についての智恵を参照しながら、現代人の「死のセンスの洗練」を教示する、画期的な往生論。 ・かつて宮沢賢治は、「宗教は疲れ、科学は冷たく暗い」として、デクノボーの生き方と死に方を見出した。では、私たちは、どんな死に方を選ぶのか。著者は「惚け往生」という方法もあるといい、様々な先行例を提示してやまない。 定価:1600円+税
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赤坂憲雄『災間に生かされて』※新本
¥2,090
〈陸と海、定住と遊動、生と死、虚構と現実、セクシュアリティ…〉 ──境界線が溶け合うとき硬直した世界に未来の風景が立ち上がる。 いくつもの不条理なできごとの底知れぬさみしさを抱えて、それでもなお生きるための思考。
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マイケル・E・マカロー『親切の人類史 ヒトはいかにして利他の心を獲得したか』※新本
¥4,950
人間の「利他の心」の存在はどのように説明できるだろう? 一筋縄ではいかないこの問いに、進化生物学と慈善の歴史という観点から挑みかかる。 「利他行動」は生物学の難問の一つだ。ヒトをはじめ、他個体を利する行動をとる動物は実際に存在する。だがしかし、寛大にも他者を思いやる個体の遺伝子は、狡猾な個体に出し抜かれて繁殖機会を奪われ、淘汰されてしまうのでは? 生物学者たちはこのことにおおいに悩み、利他行動を説明できる理論を求めて奮闘してきた。 ただし、人間の利他の心は、生物学だけで完全に説明することはできない。社会福祉制度や慈善活動などの方法で、血縁や地域を超えた「完全な赤の他人」にまで援助の手を差し伸べる動物は人間以外にいないのだ。ここには、何か特別な説明が必要になる。著者によれば、一万年の人類史における「七つの大いなる苦難」を、人類がどう解決してきたかが説明のカギだという。 本書では、利他行動に関するいくつかの理論の要点とその妥当性を検討したのち、歴史を通して力を発揮してきた人間特有の能力を鮮やかに提示する。人類史上もっとも寛大な「思いやりの黄金時代」を生きる私たち。ここへ至るまでの道程を照らし出す、本能と理性のビッグヒストリー。
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藤原辰史『植物考』※新本
¥2,200
人間の内なる植物性にむけて―― はたして人間は植物より高等なのか? 植物のふるまいに目をとめ、歴史学、文学、哲学、芸術を横断しながら人間観を一新する、スリリングな思考の探検。
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橘真『哲学するレストラトゥール ー自給自足の有機農業で実践する「贈与への責務と返礼」』※新本
¥1,980
神戸の名ソムリエが淡路島に移住して実践する、有機農業による自給自足。 オルタナティヴな営みの実践を通して導く、ラディカルな手づくりの哲学と思想のカタチ。 かつての神戸を代表する伝説的なフランス料理の名門として一時代を画した[レストラン・ジャン・ムーラン]のソムリエを経て、闊達でフレンドリーな店として人気を博したワインバー「ジャック・メイヨール」の店主であった著者の橘 真さんは、その後、フランス・イタリアのワインや野菜の生産地を視察研修の後、ワインの輸入卸業務店を経て、2009年に淡路島に移住。 自らの思考と哲学を実践すべく、有機野菜の栽培、平飼いの養鶏による飼料の自給、罠と銃による狩猟などを行いつつ、淡路島内外のレストランに野菜などの直接販売を手掛けており、将来的には葡萄の自家栽培による有機ワインの醸造を目指しています。 都市的生活から一転、地方の中山間地に移り住み、「有機農業による自給自足」という、等価交換的価値観が蔓延する現代日本におけるオルタナティヴを選択し、自らの農業を「自然からの贈与に対する責務と返礼」と考えるその暮らしのカタチには、これから縮小していくのが既定路線であるこの国で生きるための知恵が隠されているように思います。 農業に興味を持ち地方へと移住する若者が増えつつある今、現代の日本社会の歪み、農業や地方が抱える問題と向き合いながら、農業や私たちの食、共同体、自我と隣人、人間存在や生きていくことの本質を、レヴィ=ストロースや網野善彦、オルテガなどの古今東西の知の巨人の思想にも言及しつつ、掘り下げて述懐します。 無償の贈与に対する責務の返礼を負ったレストラトゥール(レストランの職人)としての矜持を胸に、1人の農業家が自らの実践を通して導く、ラディカルな手づくりの哲学と思想がここにあります。
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藤原辰史『 [決定版]ナチスのキッチン ー「食べること」の環境史』※新本
¥2,970
SOLD OUT
国民社会主義(ナチス)による支配体制下で、人間と食をめぐる関係には何が生じたのか? この強烈なモティーフのもと、竃(かまど)からシステムキッチンへ、近代化の過程で変容する、家事労働、レシピ、エネルギーなどから、「台所」という空間のファシズムをつぶさに検証し、従来のナチス研究に新たな一歩を刻んだ画期的な成果。 第1回(2013年度)河合隼雄学芸賞を受賞した、著者の代表作。
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高野雅夫『自然の哲学 おカネに支配された心を解放する里山の物語』※新本
¥2,200
自然〈しぜん〉と人間を区別することなく、両者が一体となった自然〈じねん〉の世界。 里山とはそのような場所であり、 変わりつつある今も、さまざまなことを教えてくれる。 里山に移住してきた若い人たちとの対話を手がかりに、自らも里山に移住した環境学者が思索を深めてたどりついた、サステナブルな生き方とは――。 田舎暮らしにあこがれているけれど、迷っている人、必読。もちろん、移住を決めた人、すでに移住した人にもおすすめ。そして、移住者を受け入れる人たちにもぜひ読んでほしい。 この危機の時代に、田舎に暮らすことの意味が掘り下げられ、同時に問題点も明らかにされますが、それでも希望が見えてきます。 人とつながって、自然とつながって、生態系の一員として暮らしていくこと。それがいまある生態系を維持し、その恵みを将来世代へとつないでいく。 田畑を借りて自家用のコメや野菜をつくり、 山で木を伐って燃料を調達する。 そんな日常が、おカネに支配された心を解放してくれる。 持続可能な自分も、未来も、里山から始まります。
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柳宗悦/若松英輔 監修・解説『宗教とその真理』※新本
¥3,080
明治・大正・昭和を生きた民藝運動の父。 その初期代表作を現代仮名遣いで復刊。 神秘思想への考察を深めたのち民藝運動を立ち上げた知の巨人、柳宗悦による記念碑的な宗教哲学書。 「美の宗教」という独自の世界観を開陳した歴史的作品にして、雑誌「白樺」での西洋文化研究を昇華させた知と美の結晶。
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ジェニファー・マイケル・ヘクト/月沢李歌子 訳『自殺の思想史 ー抗って生きるために』※新本
¥4,950
自殺をしてはいけない。この言葉は、どのように根拠づけられるのだろうか? この問いへの答えを求めて、古代ローマの歴史的資料や古代ギリシャの哲学者たちの思索をはじめ、戯曲や芸術、キリスト教やイスラム教といった宗教思想、宗教から距離を置いた哲学、社会学的な取り扱いまでをも含んだ広い視野で「自殺」がどう考えられてきたのかをまとめ上げる。 古くは宗教的な罪とされていた自殺は、精神医学の発展に伴って倫理的に中立なものになり、現代では選択肢や権利として肯定する立場さえある。このような思想の変遷の中にも、自殺を肯定しない考え方が確かに生き残ってきた。 誰もが納得する答えを出すことがむずかしい問いである。 それでも、生きることをやめないでほしい、という切実な思いに向き合い、生きることをやめるべきではない理由とその論理をたどることが、この生に踏みとどまる助けになりうるし、切実な悩みに応えるためのヒントになりうるだろう。
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鷲田清一『〈弱さ〉のちから ーホスピタブルな光景ー』
¥1,100
「そこに居てくれること」で救われるのは誰か? ケアにあたるひとが、ケアを必要としているひとに、逆にときにより深くケアされ返す反転が《ホスピタブルな光景》には起きている。 看護、ダンスセラピー、グループホーム、小学校、ゲイバー。 斯界の第一人者が反転の意味を追い、ケアの現場に立つ13人へのフィールドワークをとおしてケア関係の本質に迫った、臨床哲学のこころみ。
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見田宗介『まなざしの地獄』※新本
¥1,375
日本中を震撼させた連続射殺事件を手がかりに、60~70年代の日本社会の階級構造と、それを支える個人の生の実存的意味を浮き彫りにした名論考を復刊。 最近の事件を考える上でも示唆に富む現代社会論必携の書。 解説・大澤真幸
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内山節『ローカリズム原論 ー新しい共同体をデザインする』※新本
¥1,980
地域とは何か、コミュニティ、共同体とは何か、これからの社会のかたちをどこに求めるべきなのか、そしてその背景にはどんな哲学、思想をつくりだす必要があるのか。 それは震災後の復興を考えていく作業でもあり、同時に、いきづまった現代社会をいかに変えていったらよいのかについての考察。
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小森はるか 他『佐藤真の不在との対話(見えない世界を撮ろうとしたドキュメンタリー映画作家のこと)』※新本
¥1,650
見るとは、伝えるとは、普遍とは何かー。"映画哲学者"佐藤真に触れる対談集。
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ハナムラチカヒロ『まなざしの革命ー世界の見方は変えられるー』
¥1,980
山極壽一氏(人類学者)推薦! 情報が溢れる現代社会に気鋭のランドスケープアーティスト(風景異化論)が贈る、この時代に「溺れない」ための選択と思考法。 常識・感染・平和・情報・広告・貨幣・管理・交流・解放――9つのキーワドから現代社会を読み解き、自分の「まなざし」の「盲点」(=思い込み)を知る。
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内山節『資本主義を乗り越える』※新本
¥1,210
際限なく利潤を追求する資本主義経済が暴力的に台頭し、今日の荒廃した世界をつくりだしている。 そもそも資本主義とはどのような経済なのか。 それは伝統的な経済とどう違うのか。 農業や共同体と資本主義の関係は? これらを平明に解き明かしたうえで、おカネに振り回されない、自然や共同体とともにある経済のかたちを構想する。その蓄積を一番もっているのは、農業だ。 自然と人間の関係、労働や共同体をめぐる独自の思想を構築してきた哲学者・内山節が、2018年2月に開催された「東北農家の二月セミナー」にて語った新しい経済論。