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瀬尾夏美『あわいゆくころ ー陸前高田、震災後を生きるー』※新本
¥2,200
東日本大震災で津波の甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市。絵と言葉のアーティスト・瀬尾夏美は、被災後の陸前高田へ移り住み、変わりゆく風景、人びとの感情や語り、自らの気づきを、ツイッターで継続して記録、復興への“あわいの日々”に生まれた言葉を紡いできた。 厳選した七年分のツイート〈歩行録〉と、各年を語り直したエッセイ〈あと語り〉、未来の視点から当時を語る絵物語「みぎわの箱庭」「飛来の眼には」で織り成す、震災後七年間の日記文学。
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岡檀『生き心地の良い町 ーこの自殺率の低さには理由があるー』※新本
¥1,540
SOLD OUT
徳島県南部の太平洋沿いにある小さな町、海部町(かいふちょう)(現海陽町)。 このありふれた田舎町が、全国でも極めて自殺率の低い「自殺“最”希少地域」だった。この町の一体なにが、これほどまでに自殺の発生を抑えているというのだろう。 ゆるやかにつながる、「病」は市に出せ、“幸せ”でなくてもいい、損得勘定を馬鹿にしない、「野暮ラベル」の活用など、生きづらさを取り除いて共存しようとした先人たちの、時代を超えて守り伝えられてきた人生観と処世術が、次々とあぶり出されていく。
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長田弘『深呼吸の必要』※新本
¥2,200
ときには、木々の光りを浴びて、言葉を深呼吸することが必要だ。 日々になにげないもの、さりげないもの、言葉でしか書けないものをとおして、おもいがけない光景を、透きとおった言葉にとらえた《絵のない絵本》。 風の匂いがする。言葉の贈りものとしての、散文詩二章三十三篇。
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荻本快/北山修 編著『コロナと精神分析臨床 ー「会うこと」の喪失と回復ー』※新本
¥2,970
人は独りでは生きていけません。 誰かと共にいて初めて「私」が生まれてくるのが、人間なのかもしれません。 ところが困ったことに「簡単には“生身で\"会えない」コロナ時代が訪れました。便利なツールでバーチャルに会えますが、オンラインでどのように“心が通う\"かという課題が残ります。 この本では、ひたすら「心の出会い」を眼差す精神分析にヒントを得て、物理的に会えない場で“心が通う\"可能性を探します。 心理支援職・対人援助職、そして「リアルな対話」を求める方々に届けたい、示唆に富む一冊です。
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田中ひかる 編『アナキズムを読む ー〈自由〉を生きるためのブックガイド』※新本
¥2,200
不透明な未来を照らす思想と生き方。 格差、分断、差別、そして不自由を強いられる日常のなかで、私たちはどう生き、将来をどう思い描いたらいいのか。 「支配がない状態」をつくりだすアナーキーな思考と実践を手がかりに、みんなが生きやすい社会を構想し、自分らしい生き方を探る〝希望と解放〟の読書案内! 55のブックガイドと多彩なエッセイ・コラムのほか、編者による「アナキズムの歴史と現在」を収録。
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木下龍也『あなたのための短歌集』※新本※サイン入り
¥1,870
SOLD OUT
依頼者の想いをもとに作られた短歌。 誰かのために作られた短歌だけど、自分のために作ってくれたのかもと思えるような短歌があったりする。
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佐野眞一『沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史』※古本
¥1,100
月刊「PLAY BOY」誌上に長期連載! 沖縄の戦後60余年を作ってきた群雄たちを活写して、戦後日本を逆照射する衝撃の大型ルポルタージュ。
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僕のマリ『常識のない喫茶店』※古本
¥770
SOLD OUT
働いている人が嫌な気持ちになる人は、お客様ではない。 日々降りかかる理不尽に対する店員たちの小さな抵抗。 溜飲下がりまくりのお仕事エッセイ。
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鳥羽和久『親子の手帖 増補版』※新本
¥1,540
村井理子さんの解説が追加収録された増補版。
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小島美羽『時が止まった部屋 遺品整理人がミニチュアで伝える孤独死のはなし』※古本
¥770
SOLD OUT
父親の突然死をきっかけとして、遺品整理人になった著者が現場で目にしたもの。 孤独死、ごみ屋敷、残されたペットたち。 状態∶良
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木村真樹『はじめよう、お金の地産地消』※新本
¥1,760
SOLD OUT
子育て、介護、環境… 地域づくりに取り組む人を、みんなで応援する仕組みをつくろう。 「地域のお金を地域で生かす」 わたしの暮らすまちで、 わたしの子や孫がずっと、 暮らしていけるように。
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雨宮処凛『この国の不寛容の果てに ー相模原事件と私たちの時代』※新本
¥1,760
不寛容な言葉で溢れたこの国で、男は19人の障害者を殺した。 沈みゆく社会で、それでも「殺すな」と叫ぶ、命をめぐる対話集。
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立命館大学教養教育センター[編]『自由に生きるための知性とはなにかーリベラルアーツで未来をひらく』※新本
¥2,420
自分のモヤモヤを問いに変え、他者とともに考えはじめたとき、自由な未来への扉がひらくー。
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益田ミリ『スナック キズツキ』※新本
¥1,430
傷付けたり、傷付いたり。 やっかいなことばっかりだ。 それでも、こんな店があったら、少しだけ笑える日が増える気がする。 オススメ!
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中山有香里『泣きたい夜の甘味処』※新本
¥1,210
がんばりすぎて傷ついてしまった あなたに贈る物語。 小さな事で傷つく事がある。 他人から見たら、笑ってしまうような些細なこと。 そんな日を救ってくれるのは、甘いものなのだ。
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小山哲/藤原辰史『中学生から知りたいウクライナのこと』※新本
¥1,760
生きることの歴史、生きのびるための道。 黒土地帯、第二次ポーランド分割、コサック…地理や世界史の教科書にも載っているこうした言葉に血を通わせる。 二人の歴史学者が意を決しておこなった講義・対談を完全再現。
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大竹聡『ずぶ六の四季』※新本
¥1,870
お酒をください。 少し飲むのは、得意ではない。 飲めばたくさんが、私のスタイルだ。 五臓六腑に沁みるわたる酒場エッセイ
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藤原辰史『縁食論 ―孤食と共食のあいだー』※新本
¥1,870
SOLD OUT
子ども食堂、炊き出し、町の食堂、居酒屋、縁側…オフィシャルでも、プライベートでもなく。 世界人口の9人に1人が飢餓で苦しむ地球、義務教育なのに給食無料化が進まない島国。ひとりぼっちで食べる「孤食」とも、強いつながりを強制されて食べる「共食」とも異なる、「あたらしい食のかたち」を、歴史学の立場から探り、描く。 現代社会が抱える政治的、経済的問題を「家族や個人のがんばり」に押し付けないために。
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那須耕介『つたなさの方へ』※新本
¥2,420
もう一つの小さなものさしを いつも手元にしのばせておきたい 余計なこと、みにくさ、へり、根拠のない楽観… 法哲学という学問の世界に身を置きながら、「余白」に宿る可能性を希求しつづけた人が、余命のなかで静かな熱とともに残した随筆15篇。
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me and you『わたしとあなた ー小さな光のための対話集』※新本
¥3,850
自分と他者、世界との関係にまつわる13名との対話を収録する他、me and youの野村由芽・竹中万季が新しい場所の立ち上げに込めた思いを綴ったコラム、13名とme and youによる作品案内などを収録。
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カロリン・エムケ/浅井晶子 訳『なぜならそれは言葉にできるから ー証言することと正義について』※新本
¥3,960
暴力をうけた人は、それを話すことができるだろうか。周囲の人はそれを聞くことができるだろうか。 暴力は、日常の「こうであるはずだ」という約束を壊す。世界で生きていく前提が崩れてしまうのだ。だから、何が起こったのかを認識するのにとても時間がかかる。その話を聞いた人も、言われたことを即座に理解することはできない。 けれども、暴力は世界中で蔓延し、ある日突然被害者になる人は増え続けている。世界への信頼を打ち砕かれた人が、ふたたび世界へと戻って来られるために、私たちは何ができるだろうか。 著者エムケは戦地を取材し、さまざまな人と出会う。そこから、「語ること」「聞くこと」「聞いたことを伝えること」について考えていく。 語ることを強いるのではなく、言葉にできないとするのでもなく、「それでもなお語る」ことを探ること。口ごもりながら、断片的に語るとき、そこには空白があり、謎があるかもしれない。だからこそ「それ」は言葉にできる。 語りの首尾一貫性ではなく、聞く人が「それ」を聞けるかが、世界への信頼を取り戻す鍵となる。 出会った人々の言葉とともに、旅するエムケの生活や思い出が、普遍的な考察へとつながっていく。温かく、深みのあるエッセイ。
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森田真生『偶然の散歩』※新本
¥2,200
思索、数学、子供との時間、今という瞬間… 偶然の日々の中で一度きりのすぐ近くにある、永遠をつかみたい― その思いを胸につづられ、あふれでてきた、詩のような言葉たち。
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柳沢英輔『ベトナムの大地にゴングが響く』※新本
¥2,970
ゴングはどのように作られ、奏でられ、そして受け継がれていくのか―― 古くより東南アジアに伝わる体鳴楽器ゴング。 重なり合う響きと繰り返される旋律が大地を震わし、人びとを集め、精霊を喜ばせる。 調律師や調律技法、音階と旋律、伝統の継承などについて、民族学、音楽学、音響学などの視点・手法を駆使し、ベトナム中部高原とその周辺地域のゴング文化の実態に迫った研究の集大成。
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若松英輔『亡き者たちの訪れ』※新本
¥1,980
SOLD OUT
身が砕けそうな悲しみの日々は、私にもありました。 しかし、この身が砕けずにいるのは死者が私を守ってくれるからではないでしょうか。 「大切な人を喪くす」——それは本当に「別れ」なのだろうか。 「死者と生者の協同」をめぐってやわらかな言葉で語る講演とブックガイドで構成された名著『死者との対話』に、新原稿2本を加えて編む。