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細谷功『自己矛盾劇場 ―「知ってる・見えてる・正しいつもり」を考察する』※新本
¥1,980
知と社会構造の関係をシンプルに説いた『具体と抽象』『「無理」の構造』に続く第三弾。 「あの人は、人の〈批判〉ばかりしている」という〈批判〉、これが自己矛盾。 世の中に苛立ちと不毛な争いをもたらす大きな原因の一つがこの人間心理の負の側面であり、インターネットやSNSの発展によって表舞台にあふれるように出てきている。 「知性の限界」ともいうべき「自己矛盾」が生まれる心理の歪みと社会構造との関係を身近な事例を取り上げながら模式・可視化。 知の構造を見据えつつ、自分自身と対峙するための思考法を提示。 す メタ認知への扉を開く格好のテキスト。
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河出書房新社編集部『オウムと死刑』※バーゲンブック※新本
¥880
SOLD OUT
オウム13名死刑執行を機にオウムとは、死刑とは何かを問いかける。 森達也、伊東乾、宮内勝典、星野智幸、青木理、片山杜秀、など。 定価:1550円+税
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南 阿沙美『ふたりたち』※新本
¥2,200
都築響一さん推薦! 最注目の写真家・南 阿沙美が「ふたり」をテーマとした、初のエッセイ集。 踏み込みすぎるちょっとだけ手前で写しとられた人生いろいろ。 こんなふうにまっすぐ人間を見られる南さんがうらやましい。――都築響一 『MATSUOKA!』『島根のOL』で話題の写真家・南 阿沙美による、はじめてのエッセイ集。 友人、夫婦、仕事仲間、親子、人と犬……12通りの「ふたり」の気配を、写真と文章で描き出す。 一番小さくて、一番大きな物語。
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雨宮処凛『相模原事件・裁判傍聴記 ―「役に立ちたい」と「障害者ヘイト」のあいだ』※バーゲンブック※新本
¥820
「社会の役に立ちたいと思いました」 2016年7月、19人の障害者を殺した植松聖。 全16回の公判の果てに2020年3月、死刑が確定。 彼の目から見えていたこの「世界」とは? 定価:1540+税
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村井雅美『もの想うこころ―生きづらさと共感 四つの物語』※新本
¥2,420
「奥歯の小さな穴ひとつにこころが詰まっている」 病気になると私たちは、そのことでこころが一杯になってしまいます。 そんな“からだの傷み”に溢れてしまっ時、私たちは、その現実を受け入れて立ち向かおうとするこころを、どこに得ることができるでしょう? からだの傷みから沁み出る“こころの痛み”。 その苦悩をいっしょに理解しようとしてくれる人がどこかに居てくれると、奥歯の穴という「とてつもない不幸」が、なんとか抱えられる不幸になる。 そんな経験を私たちは皆、もっているのではないでしょうか? それでは、目の前に「こんがらがった苦しみ」にさいなまれている人が居るとき、 私たちには何ができるでしょう? 苦しみへの寄り添い方として、巷ではいろいろなアプローチが紹介されていますが、 この本では、新しい《共感》の可能性を、読者とともに捜します。 “記憶のはるか彼方にある情景”が浮かびあがり、その情景が二人のあいだで共有されるとき、《生きづらさ》を生きる力が得られる。 ―そうしたテーマをめぐって紡がれた 『からだの病いとこころの痛み』〔木立の文庫, 2019年〕のエッセンスを、「四人」とのあいだの“内なるドキュメンタリー”として物語るのが、この本です。
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赤坂憲雄『災間に生かされて』※新本
¥2,090
〈陸と海、定住と遊動、生と死、虚構と現実、セクシュアリティ…〉 ──境界線が溶け合うとき硬直した世界に未来の風景が立ち上がる。 いくつもの不条理なできごとの底知れぬさみしさを抱えて、それでもなお生きるための思考。
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堅田香緒里『生きるためのフェミニズム パンとバラと反資本主義』※新本
¥1,870
私たちはみな、資本主義という恒常的な災害の被災者である。 パン(金)も、バラ(尊厳)も、両方よこせ! 蔓延する新型ウィルス、パンデミック下で強行される五輪、そして顕在化する不平等や分断。 私たちが直面している危機は、COVID-19 によるというよりは元来グローバル資本主義ないしネオリベラリズムという災厄によるものであるー 女性の活躍、ケア労働、路上生活、再開発、生活保護...あらゆる格差、貧困、分断の問題を最新のフェミニズムの視点から読み解き、国内外の事例から日常的で具体的な抵抗の方法を探る。気鋭の社会学者、初の単著。
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兼桝綾『フェアな関係』※新本
¥1,870
地元と東京、仕事とジェンダー、恋愛、セックス、結婚。この社会にいる女性たちの自我を描く兼桝綾、第一小説集。
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細田博子『鯰絵で民俗学―その文化と信仰と』※バーゲンブック※新本
¥1,210
鯰は、いつから地震を起こしていたのか? だれが鯰絵を描いたのか? 民間信仰のルーツを追う。 定価:2300円+税
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『ブルーシンジケート ―穂村弘+井筒啓之歌画集』※バーゲンブック※新本
¥990
SOLD OUT
言葉に触発されてイメージが限りなく湧いてくる。クールなイラストたちに囲まれて、自分の歌がまったく違ったものにみえる。歌と絵のコラボレーション。 穂村弘の短歌に井筒啓之がイラストをつけた歌画集。 定価:1800円+税
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松井健『民藝の機微―美の生まれるところ』※バーゲンブック※新本
¥1,320
SOLD OUT
柳宗悦が見たものとは・・・。 柳宗悦が論じた美しい者たちとは・・・。 柳宗悦と作り手の濱田庄司・河井寛次郎・芹沢銈介・棟方志功 たちが交わした言動や個別の実践を取り上げ、民藝における 「美」というデリケートな奥義を解き明かしていきます。 前著『民藝の擁護』(里文出版)をより深く、より広く《柳宗悦の民藝》 の本質と核心へと迫ります! 定価:2500円+税
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増淵敏之『伝説の「サロン」はいかにして生まれたのか ―コミュニティという「文化装置」』※バーゲンブック※新本
¥880
SOLD OUT
なぜ、ある時代、ある場所に、世紀の天才たちは集うのか? 漫画の歴史を生んだトキワ荘、大泉サロン、ネットワークを築いたポプコン、PFF、クリエイターがオフィスを連ねたセントラルアパート、文化人のたまり場となった音楽喫茶……。 日本のカルチャーを創り上げた「場」の磁力とは、なんだったのか? 集住、同好の士、上京行動、ローカル・ネットワーク、セレンディピティ……。 伝説となったサロンから、現代のコワーキングスぺースやオンラインサロンまで、 ポップ・カルチャーを通して解き明かすクリエイティブ・コミュニティ論。 定価:1700+税
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山下澄人『鳥の会議』※古本
¥770
SOLD OUT
ぼくと神永、三上、長田はいつも一緒だ。 ぼくがまさしにどつかれて左目を腫らしたと知ると、神永たちは仕返しにゲーセンに向かい、教師や先輩からの理不尽には暴力で反抗する毎日。ある晩、酔った親父の乱暴にカッとなった神永は、台所に2本あった包丁を握る。「お前にやられるなら本望や」そう言い放つ親父を、神永は刺すのだが……。 痛みと苦味のなかで輝く、少年たちの青春群像。
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Pippo『人間に生れてしまったけれど』※新本※サイン本
¥1,870
新美南吉生誕110年没後80年 「ごん狐」「手袋を買いに」などで知られる童話作家、新美南吉。 南吉は29歳で早逝していますが、童話とともに深い魅力をたたえた「詩」もたくさん遺しています。 これまで、ゆかりの地へ何度も足を運んできた近代詩伝道師 Pippoが、南吉のふるさと・愛知県半田市周辺を探訪しながら、その生涯と詩を紹介します。幼年童話、詩の読書会の様子も併録。 過酷な境遇のなか、夢を諦めずに生きた南吉の詩や言葉がいまを生きる私たちへ伝えてくれるもの。 当時と現代をつないで、まるごと「南吉の詩の世界」へと誘う、これまでになかった一冊です。
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中沢新一 編『岡潔の教育論』※新本
¥2,750
「教育はどうすればよいのだろう」 暗記と論理の偏重、効率主義と個人主義を超えてー 世界的数学者がとく、「自然」にそくした「正しい心」の育て方、その「論理」と「直観」を統合する考え方と実践がここによみがえる!!
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冬川 智子『深夜0時にこんばんは』※バーゲンブック※新本
¥360
SOLD OUT
時報がなって、私たちの物語がはじまる。『マスタード・チョコレート』の新鋭が描く、ラジオの向こうにある愛おしい日々。 片思い中の女の子、恋に目覚めた中学生の男の子、生活に疲れてきた主婦…それぞれが深夜ラジオを通じて何かを見つけるオムニバス ※古本ではありません。 ※定価743円+税
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岡藤真依『少女のスカートはよくゆれる』※バーゲンブック※新本
¥880
恋をして、キスをして、セックスをする。 あたりまえのようで、すごくむずかしい。 幼児期のトラウマを抱えてなかなかセックスに踏み込めない女の子。脳性マヒだけど普通に恋愛をしたい女の子。彼女たちにとって、恋をしてキスをしてセックスをするという「ステップ」を踏むことは当たり前のものではない。 さまざまな悩みを抱えた女性たちの「性」を、気鋭・岡藤真依が丁寧に紡ぐ。 ※古本ではありません。 ※定価1500+税
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鈴木晴香『夜にあやまってくれ』※新本
¥1,870
SOLD OUT
鈴木晴香さんの第一歌集。 君の手の甲にほくろがあるでしょうそれは私が飛び込んだ痕
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鈴木晴香『心がめあて』※新本 ※サイン本
¥1,980
鈴木晴香さんの第二歌集。 見えなくてそれでもそこにあるものを探しに夜の地平線まで どの川の源流も見たことがない いつのまに海に来ていたんだろう
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マイケル・E・マカロー『親切の人類史 ヒトはいかにして利他の心を獲得したか』※新本
¥4,950
人間の「利他の心」の存在はどのように説明できるだろう? 一筋縄ではいかないこの問いに、進化生物学と慈善の歴史という観点から挑みかかる。 「利他行動」は生物学の難問の一つだ。ヒトをはじめ、他個体を利する行動をとる動物は実際に存在する。だがしかし、寛大にも他者を思いやる個体の遺伝子は、狡猾な個体に出し抜かれて繁殖機会を奪われ、淘汰されてしまうのでは? 生物学者たちはこのことにおおいに悩み、利他行動を説明できる理論を求めて奮闘してきた。 ただし、人間の利他の心は、生物学だけで完全に説明することはできない。社会福祉制度や慈善活動などの方法で、血縁や地域を超えた「完全な赤の他人」にまで援助の手を差し伸べる動物は人間以外にいないのだ。ここには、何か特別な説明が必要になる。著者によれば、一万年の人類史における「七つの大いなる苦難」を、人類がどう解決してきたかが説明のカギだという。 本書では、利他行動に関するいくつかの理論の要点とその妥当性を検討したのち、歴史を通して力を発揮してきた人間特有の能力を鮮やかに提示する。人類史上もっとも寛大な「思いやりの黄金時代」を生きる私たち。ここへ至るまでの道程を照らし出す、本能と理性のビッグヒストリー。
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版画 柳本史/文 外間隆史『雨犬 A RAIN DOG』※新本
¥2,500
雨が降る日が好きな老犬とパートナーのペンキ職人。 共に時間を過ごす。記憶が蓄積される。 静かな時間が流れる一冊。
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田中美穂『亀のひみつ』※新本
¥1,760
『苔とあるく』シリーズ第2弾! えっ! カメ! ? 蟲文庫店主によるまったく新しい亀のエッセイ! 著者が飼っている亀のサヨちゃんの、不思議でかわいい行動を中心に、 知られざる生態、種類、飼い方をたっぷり紹介した一冊。 亀好きはもちろん、興味がない人もその不思議さに魅了され「亀のような生き方」がしたくなる!
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『蟻鱒鳶ル売り鱒 創刊第1号&第2号』※新本
¥1,200
東京・三田にあるセルフビルドの『蟻鱒鳶ル』に関わっている人たちが作ったZINE。 創刊第1号「蟻鱒鳶ルの人」と第2号「つくること 生きること」のセットです。
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石城謙吉『たぬきの冬 ー北の森に生きる動物たち』
¥2,640
〝理屈抜きで動物好き〟の博士が暮らす不思議の森には、発見の驚きと喜び、笑いと涙があふれている――。 抜け目ないやつ、駄目なやつ、可愛らしいやつ、凄いやつ。キタキツネ、エゾタヌキ、ヒグマ、イタチやカワウソ。カッコウ、キツツキ、カケスにモズにクロツグミ……。 北海道の山野を舞台に、多彩な動物が主役を演じる14の物語。 生態、変異、適応、すみ分け、種間競争、絶滅と保護。生きものと自然環境、拡大する人間社会が織りなす世界の多面性と奥深さを、明快でユーモアあふれる筆致で描く。科学者の観察眼と探究心、動物たちへの愛情と温かいまなざしが心に響く、珠玉のエッセイ集。 〈名著『イワナの謎を追う』(岩波新書)の著者による幻のデビュー作を復刊〉