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赤坂憲雄『奴隷と家畜 ー物語を食べる』※新本
¥2,640
生きるために、捕って、殺して、わたしたちは食べる。 食べるために、作物を栽培し、家畜を飼育し、人を奴隷にする。〈食べるひと〉ははてしない謎を抱いている。誰ものぞこうとしなかった意識の森深くへと、異端の民俗学者が下りてゆく。 物語を食べ散らかすような、不遜にしてスリリングな旅。
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玉子区木耳町内会『町中華の宝石 きくらげたまご』※新本
¥1,650
町中華本は多い。が、そのほとんどはお店のガイド本だ。本書は、ひとつのメニューを通して、日本における町中華文化を探訪する試み。町中華を感じさせるメニューとは何か。 それは「きくらげたまご」(木耳と卵の炒め=木須肉・ムースーロー)である。きくらげたまごは、扱っている店とそうでない店があるが、定食にしてよし、単品でつまみにしてよしの、ナイスな料理だ。主に乾燥きくらげを用いるが、店によってテイストが異なる。そして、これが人気メニューという町中華店は意外に多い。 高級な中華料理店ではほとんど見かけない。あくまでも大衆料理店のメニューだ。しかも、めちゃくちゃメジャーな存在でもない。が、町中華を愛する人なら気になるメニューであり、深掘りしがいがある。最近では、コンビニでも総菜のひとつとして、回鍋肉や麻婆豆腐の横にそっと置かれている。静かなブームは到来しようとしているのだ。
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上山明博『牧野富太郎ー花と恋して九〇年』※新本
¥2,420
すべてを植物にささげた男の実像 高知の裕福な家に生まれながら両親を早くに亡くした少年は小学校を中退し、植物に魅せられていった。 本草学から植物学へという時代の変化のなか、すべてをなげうち、植物へのはてしない情熱で、日本における植物学の発展に多大な貢献をすることになる。生活における困難、権威との確執、陰謀論の真相、もうひとりの天才との関係……。 さまざまな史料から、偉大な植物学者の足跡をあきらかにする。
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上林暁『孤独先生』※新本
¥3,080
昭和を代表する私小説作家が描く瑞々しい世界。装丁も美しい。
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戸谷洋志『SNSの哲学ーリアルとオンラインのあいだ』※新本
¥1,540
10代の生活にすっかり溶け込んでいるSNSの利用をめぐるさまざまな現象――「ファボ」「黒歴史」「#MeToo運動」など――を哲学の視点から捉え直し、この世界と自分自身への新しい視点を提供する。若い読者に「物事を哲学によって考える」ことの面白さと大切さを実践的に示す一冊。
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頭木弘樹『自分疲れーココロとカラダのあいだ』※新本
¥1,540
難病の実体験に基づいたユニークな文学紹介活動を展開している著者が、 「自分自身でいることに疲れを感じる」「自分自身なのになぜかなじめない」 といった「違和感」を出発点にして、文学や漫画、映画など多彩なジャンルの作品を取り上げながら、心と体の関係性について考察していく。 読者が「私だけの心と体」への理解を深める一助となる一冊。
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紗倉まな『ごっこ』※新本
¥1,650
こんなことに付き合ってあげられるのは、自分だけだと思っていた。 夫婦ごっこ、恋人ごっこ、友達ごっこ……。曖昧な関係に振り回される女たちの、不器用すぎる恋。 野間文芸新人賞候補作『春、死なん』につづき、注目作家が「ままならない恋愛」を描く最新小説集。
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中島らも/ミスター・ヒト『クマと闘ったヒト』※古本
¥770
118本缶ビールを飲んだ大巨人A.ザ・ジャイアント、うわさの最強男A.カレリンなど、伝説のレスラー、ミスター・ヒトが中島らもと出会い、プロレスの裏の裏までしゃべり倒す。 状態:カバーに若干の折れあり
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稲垣栄洋『面白くて眠れなくなる植物学』※古本
¥550
本書は、ロングセラー『身近な雑草の愉快な生きかた』の著者による、読みだしたらとまらない、すごい植物のはなし。 植物は当たり前のように私たちの身の周りにありますが、けっして何気なく生えているわけではありません。植物の生態は、私たちが思っているよりもはるかに不思議であり、謎に満ちています。 本書は、そんな植物の魅力を解き明かす一冊です。
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やなせたかし『ボクと、正義と、アンパンマン ーなんのために生まれて、なにをして生きるのか』※古本
¥880
SOLD OUT
「それゆけ! アンパンマン」「手のひらを太陽に」の生みの親やなせたかし氏による、愛と勇気の人生論。 戦争を経験した著者が考える、本当の正義とは。 子どもたちから学ぶ純粋な心や、国民的ヒーローのアンパンマンが生まれた背景など、著者のものづくりへの姿勢や、温かな人柄が伺えるエッセイ集です。
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いましろたかし『グチ文学 気に病む』※古本
¥770
お金もない。仕事もしたくない。体も健康でない。最近目もよく見えない。髪も元気がない。妻とのセックスもない。子供をせがまれるが作る気がない…。”ないない尽くし”の毎日…。 『ウフ.』の好評連載、漫画界のカルトスター•いましろたかし初の日記風エッセイ「釣行記06〜」がついに単行本化。 子供も大人も老人も、男も女も、ほんとはみんなが持っている、人生「どっちらけ」気分をミもフタもなく代弁する、いましろ流”グチ文学”。 そこにあるのは、生きていく苦しさと悩ましさ〜思考停止〜空中分解、散り散りになって消えていく「どーでもいい」。 かすんで見える世田谷〜渋谷の街の風景に差し込まれる、日本の中小河川の茫漠 とした眺め。 人間らしく生きることに疲れたすべての人々に送る、ハードボイルド”グチ文学” がここに。
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佐藤勝彦『眠れなくなる宇宙のはなし』※古本
¥880
古代インドの奇妙な宇宙観から、コペルニクスによる宇宙像の大転換、そして最新のブレーン宇宙論まで、 人間が宇宙の真の姿をひもといてきた様子を物語のように描きます。長崎訓子さんの味わい深いイラストも必見です。 さらに2016年に発表された「重力波初検出」の衝撃をどこよりもわかりやすく解説します。 宇宙論の権威、佐藤勝彦氏が再び贈る最高傑作! 状態:良
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杉原白秋『考えない論』※古本※帯有り
¥770
考えてないか!? 悩んでないか!? 心配・不安の思考ループが、アッという間に止まり、八方塞がりを打開するアイデアが溢れだす方法があります。ロジカルシンキングの180度、逆を行く、全く新しい発想法です。 人生を豊かに、機嫌よく――生きるにはどうしたらいいか、若き著者が真摯に考え、脳科学や仏教、武道、時間論にまで触れながら、その方法について模索していくエッセイ。 ときに楽しく、ときに深く考えさせられる本文の中で問われる、『考えない』という方法。 おもえば、「考えない」ということは実はとても難しい。 そのくらい、現代人は「思考」に侵されているといえるのではないだろうか。 ところが、発想を180°変えて、「考えることを休んで」みると、八歩塞がりだった問題に糸口が見えてくるのです。 これまで思いもしなかった、着想や出来事に出合え、その結果、日々、機嫌よく毎日が過ごせる。『考える事を休んでみる』技術がある。選択肢がある。 ――同じ人生なら、機嫌よく、生きていこう。 そんな気にさせてくれる、優しくて、ちょっと可笑しい本。
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周東 美材『「未熟さ」の系譜』※古本
¥770
SOLD OUT
Book Description Editorial Reviews ジャニーズ、宝塚、女性アイドル…… なぜ私たちは“未完成なスター\"を求めてきたのか? 「お茶の間の人気者」を通じて日本文化の核心を解き明かす、気鋭の社会学者による本格論考 卓越した歌唱力ではなく“若さや親しみやすさ\"で人気を得る「女性アイドル」、ジュニアからのデビューが一大イベントとして注目される「ジャニーズ」、入学試験の様子が毎年報じられ、未婚女性だけでレビューを上演する「宝塚歌劇団」……。 完成された技芸や官能的な魅力より、成長途上ゆえの可愛らしさやアマチュア性こそが心を打ち、応援され、愛好される、これら日本独特のエンターテインメントの鍵は「未熟さ」にあった。そしてそれは、近代家族と大衆メディアの結びつきが生んだ「お茶の間の願望」の帰結だった――。 明治以降に誕生した「子どもを中心とする近代家族」が「お茶の間」という独特な消費空間を生成し、「未熟さ」を愛でる文化を育んでいく過程を、丹念なメディア史研究によって鮮やかに描き出す。 ◉日本ではなぜ定期的に「童謡」や「天才子役」がヒットするのか? →大正時代のレコード業界が仕掛けた一大コンテンツだった! ◉宝塚はなぜ「未婚女性」だけの「歌劇団」なのか? →鉄道会社が“ファミリー層\"を郊外に誘致するための策だった! ◉日本の芸能プロダクションはなぜタレントを「養成」するのか? →戦後のテレビ業界草創期に生まれた特異なシステムだった! ◉ジャニーズのお家芸「バク転」とK-POPの決定的な違いとは? →"敗戦国"日本と"兵役あり"韓国の差から生まれていた! ◉日本のロックバンドはなぜ「王子さま」の衣装を着るのか? →ザ・タイガースの歌詞を童謡雑誌の作詞家が書いていた! ◉アイドルの成長を「推す」文化はどこから生まれてきたのか? →「スター誕生! 」企画者・阿久悠が新人に"未熟さ"を求めた! 状態:良
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青柳菜摘『そだつのをやめる』※サイン本※新本
¥2,750
SOLD OUT
青柳菜摘さんの第二詩集。37篇を収録。 第28回中原中也賞受賞。
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青柳菜摘『家で待つ君のための暦物語』※サイン本※新本
¥1,980
青柳菜摘さんの第一詩集。 「家の友」と青柳菜摘による、現代を記録する〈試み〉24の詩篇。
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大阿久佳乃『じたばたするもの』※新本
¥1,980
ソール・ベロー、スタインベックから、トニ・モリスン、アドリエンヌ・リッチまで。現代作家の小説や詩から、北米先住民の口承文学まで。J・D・サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』の主人公ホールデンに自分を重ねる大学生で文筆家の著者が、アメリカ文学・海外文学を読みながら、《生活すること・生きること・感じること》について綴った18編のエッセイを収録。 各エッセイの末尾には、読書案内として、本書で紹介したアメリカ文学・海外文学などの本の情報を掲載しています。
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岡藤真依『どうにかなりそう』※新本
¥1,319
私は変? だけど認めてほしいだけ。 私がここに、いるということ── 狂おしいほどに心をかき乱す、誰にも言えない秘めた情熱。 そんな不器用な思春期の性を大胆かつ繊細な筆致で描く気鋭のイラストレーター・岡藤真依が、その世界観を物語に拡張した初&衝撃のオールカラー・コミック作品です。 物語に登場するのは、 どこにでもいる平凡な少年少女たち。 しかしそれぞれに、恋と性にまつわる 秘めた思いを抱えていて……。 (きっと軽蔑されるだろう) (だけど本当はわかってほしい) そしてその思いは さまざまな形で波紋を広げ、 事件を巻き起こしていきます。 時には幸福な形で。 時には痛みをともなって。 初出連載分に大幅な加筆と「序章」、および物語が収斂(しゅうれん)する最終話「文化祭」を加えた、必読の決定版です。
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岡藤真依『あなたがわたしにくれたもの』※新本
¥792
人生なんてさよならばかり。 出逢いの数だけ別れがあって、 消えることのない傷がある。 それでも、私たちは 肌を重ね、心を重ねる。 遠くへ行ってしまう恋人、 だらだらと関係を続けてしまうセフレ、 出会った時からずっと好きだった友達…、 あの日、あの時、 確かに惹かれあった“ふたり”の、 忘れられない「最後のセックス」を綴る、 狂おしく切ない失恋オムニバス。
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水谷緑『私だけ年を取っているみたいだ。 ヤングケアラーの再生日記』※新本
¥1,210
“家族のかたち”を守るため、あの日わたしは自分を殺した。親との関係に悩むすべての人へ――失われた感情を取り戻す、ヤングケアラーの実録コミック! 統合失調症の母、家庭に無関心な父、特別扱いされる弟、 認知症の祖父――ゆいは幼稚園のころから、買い物・料理・ そうじ・洗濯など家族の世話を一手に担っている。母親の暴力に耐えながら「子どもらしさ」を押し殺して生きるのに精一杯だった彼女の子ども時代と、成人してからの「ヤングケアラー」としての自覚。 仕事、結婚、子育てを通じて、悩みにぶつかりながらも失われていた感情を取り戻すまでの再生の物語です。 『精神科ナースになったわけ』『まんが やってみたくなるオープンダイアローグ』( 共著:斎藤環)ほか医療系コミックで累計25万部の著者が、2年以上の当事者取材から描きおろす最新作です。「ヤングケアラー」について理解を深めるコラムや、ヤングケアラー支援団体の紹介ページも収録。(※10代の当事者も読めるよう、総ルビとなっています)
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ローレンス・C・スミス/藤崎百合 訳『川と人類の文明史』※新本
¥3,520
その力は、どんな道路よりも、どんなテクノロジーよりも、どんな政治指導者よりも、私たちの文明を形づくってきた――。 河川がまったくなければ、世界は私たちにとって認識しがたい姿となっていただろう ……私たちの定住パターンはまったく違う形で進化し、農地や村がオアシスや海岸線にしがみつくような形になっていただろう。 戦争も違った形で進行し、国の境界線も今とは違うものとなっただろう。 今あるもっとも有名な都市はいずれも存在しなかっただろう。 今日の人類のあり方を決定づけている、世界的な人の移動や貿易も、生まれることはなかったかもしれない。 (本書より) 人類の暮らしを規定してきた河川の「見えない力」を浮き彫りにする刺激的な文明論!
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監修・上野圭一/編集・塩澤幸登『全記録 スワノセ第四世界 ー 日本のヒッピー・ムーヴメント』※新本
¥2,970
SOLD OUT
知られざる日本のヒッピー・ムーヴメント。東シナ海の孤島、諏訪之瀬に楽園を夢みた人々。『スワノセ・第四世界』はかれらの生活と思想と戦いを記録した唯一のドキュメンタリー映画だ。
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神野紗希『もう泣かない電気毛布は裏切らない』
¥902
SOLD OUT
俳句を詠む、俳句を味わう喜びを一冊に閉じ込めた、俳句甲子園世代の旗手の初エッセイ集 恋の代わりに一句を得たあのとき、私は俳句という蔦にからめとられた。 幼い息子の声、母乳の色、コンビニのおでん、蜜柑、家族、故郷……日常の会話や風景が、かけがえのない顔をして光り出す。 正岡子規を生んだ〈俳句の聖地〉、愛媛県松山市に生まれ、高校時代に俳句甲子園をきっかけに俳人となった神野さん。 NHK-BS「俳句王国」司会などマスメディアでも活躍する才媛が、明晰にして情緒あふれる筆致で俳句の魅力に迫る珠玉のエッセイ集。
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繁延あづさ『山と獣と肉と皮』※新本
¥1,760
「かわいそう」と「おいしそう」の境界線はどこにあるのか? 山に入るたび、死と再生のダイナミズムに言葉を失いつつも、殺された獣を丹念に料理して、一家で食べてきた日々—。 獣を殺す/料理する/食べる。 そこに生まれる問いの、なんと強靭にして、しなやかであることよ。 いのちをめぐる思索の書。 母として、写真家をして、冒険者として。 死、出産、肉と皮革を、穢れから解き放つために。—赤坂憲雄氏、推薦!